マッチ好きの少女

店の想いが詰まったマッチが生み出す物語
「ブログだからこそ一箱のマッチから様々な物語が生まれました」
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「マッチ好きの少女」インタビュー (2/4)

ブログだからこそ生まれたベルク店長との交流

「マッチの魅力は、それを見ると思い出がよみがえることです。現場(お店)から持ち帰ることができるのって、せいぜいマッチくらい。小さな存在ですが、それをきっかけにいろんなことを思い出せる。それがマッチのいちばん楽しいところじゃないでしょうか」

マッチにも当然、コレクターは存在しており、高価なアイテムもあるという。

「2007年、吉祥寺にあった『ボア』という老舗の喫茶店が閉店しました。50年も営業していたファンの多いこのお店は、画家の東郷青児さんが愛し、彼の巨大な絵画が飾られていたことでも有名です。マッチも東郷青児さんの絵がデザインされていて、これはけっこう高価だと思います」

ただ、白あずきⅡさんは、自分で集めたマッチでなければ愛着は薄いようで、こういった貴重品を集めることにはあまり熱心ではないそうだ。しかし、そんな彼女も〝ひと山マッチ〟だけは、ときおりネットオークションなどで購入する。〝ひと山マッチ〟というのは彼女の造語だが、30〜40個のマッチが、まさに「一山いくら」といった感じで売られているもので、これを入手して「なにか面白いのがないかな?」と探すのがなんとも楽しいという。

このマッチ、以前〝ひと山マッチ〟で入手していたのですが、そのうち現行マッチがあるかどうか確かめに行ってからアップしようと思っていたのです。この旧マッチと最新マッチを並べてご紹介するのが理想的だったのですが、残念。

これは「ベルク」いう記事にある一文だ。ベルクといえば、熱心なファンが多数いる新宿にある小さなカフェだが、そんなお店のマッチを紹介したところ、思わぬ出会いに恵まれる。

「マッチ好きの少女」写真2
新宿の人気カフェ「ベルク」の往年のマッチ。写真からはわかりづらいですが、とても小さく愛らしいマッチです。

はじめまして! ありがとうございます。ベルク店長の井野と申します。すみません、突然。懐かしいものを目にしてしまったので。このマッチは、先代の友人で「ウルトラマン」というTV番組の背景画を描いていた石井義雄さんという方のデザインです。おっしゃる通り、新生ベルクではブック型のマッチをご用意していたのですが、立ち退き騒動以降、記念に(店がなくなる前に?)持っていかれる方が急増し、刷っても刷ってもすぐなくなるので、やむを得ずやめてしまいました。今は、オリジナル缶バッジ(105円)とかご用意していますが、マッチのかわりにはならないですよね。

〝ひと山マッチ〟で手にいれた小さな一箱。それがブログを介して店長さんとの交流に発展する。「ブログだからこその繋がりです」と白あずきⅡさんは言うが、こういった交流が、この『マッチ好きの少女』の魅力となっている。

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